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  第7回: マジカルミステリー ツール ド アリマ
by ヘクトパスカル

  あー、あー、法螺がふきてぇ。ぷほぉと一発鳴らしてぇ。
アルト法螺ソプラノ法螺バリトン法螺よりもテノール法螺なの。しっくりくる感じ。
もうさあもおさあ、煮詰まって煮詰まり過ぎて、飛び火して※振り袖が燃えるくらいに
ネタが無いの、既に。神隠しにでも遭わないかしら、天狗さま。
折角マンマの子宮からオギャーしたのに、エンジョイ退屈人生ですよ、暇潰しの。
俗物萬歳。左巻きの世迷言、おひとついかが?                       

               ・・・・・・・・・・・・・・・・  

 さてさて、須磨はワタクシにとって何かと気の置けない区なのですが、
それ、そこは北区民。神戸にとってのもうひとつの山の手ですから、
歴史のゆかりの深い有馬温泉について、耳より情報をばひとつ。

 有馬温泉には、金泉と銀泉があるのは周知の崩し難い事実ですが、
果たしてその真の効能を皆様は存知であろうか、いや、恐らく無いに違い
ありますまい。
その効能とは、金泉はメラニン色素の働きをを活性化、銀泉はそれを鎮静化
することにあり、その証拠に芸姑さんの目の覚めるような肌の白さの由来は
そこにあり、驚くことに彼女たちの化粧は薄塗りファンデーションのみなのです。
 
 芸姑部屋の女将さんに見初められた少女たちは、その日から朝な夕なに
銀泉につかり、芸姑業から退くまで金泉を忌み嫌い、その身を浸す事は有りません。
 かたやその金泉は、というと地元の名士達が貫禄をつけるために、
主として利用されます。高級スーツ、ロレックス、固太り、高級外車、
そして色黒は名士の必須条件なのです。お分かりですね。

 余談ですが、桜が樹の下に埋まった死体の血液を吸い取って
花を染める様に、瑞宝寺公園に目映く煌めく紅葉は、金泉と銀泉を
見事に和しているというのが、ここ近年の定説であることで、
ああ何というアメージング・グレイス有馬温泉。まさしく
温泉界のデビッド・カッパーフィールドの名を冠して、なお余りある程の
湧き水イリュージョン!
 
 昨今の日焼けサロン、美容整形と科学の進歩は目覚しい限りですが、
それでも尚、森の巨木のような有馬温泉は、暖かな木漏れ日の様に
私達の肌を見守っているのです。
 
 歓迎 須磨区民様御一行

 ああ、スっとしたこん畜生、と。 

お断り:この文章はフィクションであり、誤った表現等まみれでございますが、
    人種、職業、地域に対する差別を助長することを意識したものでは
    決してありません。それ以前に、炭酸せんべいのように薄っぺらな与太話
    ということで、関係者各位様は黙認願います。
    

※振り袖が燃える・・・「振り袖火事」から。明暦三年(1657年)の明暦の大火。
             由来は、江戸にて恋煩いで死んだ娘16歳の着ていた
             紫縮緬の振り袖を、古着屋で買い求めた娘16歳達が
             次々に病で死んだため、供養のために娘達の親が
             その振り袖を焼こうとしたところ、疾風吹いて振り袖に
             飛び火し、風に煽られ、それが元で江戸を焼き尽くす
             大火事に発展した。という俗説。             





第1回:良いではないか式発電
第2回:土俵に何かいっぱい埋まってるっす ごっつあん、の一
第3回:土俵がいっぱいに詰まってるっす ごっつあん、の二
第4回:米俵から緑の汁があふれてるっ ううぷす ごっつあん、の三
第5回: 夏の夜は汗ばんで張り詰めて眠れなくてああヤ
第6回: 遺伝子組替え劣性頭痛伝達
第7回:マジカルミステリー ツールド アリマ
第8回: ガンダーラ 人々はそれがインドにあると言います
第9回: めばえ まびき
第10回: 繊細な感情の琴線に、ぶっとい指で、ポチっとな
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