| 第2回:土俵に何かいっぱい埋まってるっす ごっつあん、の一 | byヘクトペスカル |
その存在は認識できるのに未知な物、知識・想像の域を越えないもの、 有り体にいえば、「知ってはいるけれど実際には見た事の無い」物。 きっとお有りのことと存じます、ええ、きっと。 例えばワタクシなどの場合は、 各種有名人、受けた事のないIQテスト、チャーザー村※1、 舌ビラメのムニエル※2、 頑固親父と回らない寿司とヒノキ一枚板のカウンター、 ジンジャー※3甲子園に棲む魔物、紙に「勝訴」と書いて走る人、ざます口調のマダム、 レーザーディスク、レイバン垂れ目サングラスの似合う人、プレッツェルを喉に詰めた Mr.プレジデント、東京近郊千葉浦安のメルヘンネズミの巣のつがいネズミの 運動神経にあたるアノ中の・・・ はい、時間切れ。 枚挙にいとまも無く、それでいてなんとまあのんべんだらり。 ああ、不正確。耳年増。 喉から手が出ないし、自分には不要だね。あるいは、テレビや雑誌等で見たから 知ってます。 カタギで生活していりゃ、自分の両手を拡げた範囲より外はどうしても外聞に依る ところでさぁね。 深夜の通信販売番組のニコニコマッチョな人々が、どんなにニコニコムキムキして トレーニング機をモリモリ宣伝しても、いいよもうナヨナヨ生きてヘロヘロ死んでいくと ヒョロヒョロ決めた人にとっては、もうそれは箸より重い物を持つ不安の方がよっぽど リアルである訳で。 テレビなんかは、決められた角度、繋ぎ合わされた時間、用意された説明の連続で あって、一個のケーキをざっくり切り取って持って来られても全体は想像するしかないし、 それを美味、不味、別腹、飽きた、砂糖じゃないこれ塩、古い、おかわり、あるじを 呼べぃと、出来るのはそれくらいで。 まあ、まるまる一個食べ切れる時間も胃袋の余裕もねえでスけどねえ。 ただ、それこそ肉眼ビギナーな物に遭遇した際に、いざ心の準備もままならないと、 セロ弾きゴーシュが神経にそっと弓をあてがい、激しく「印度の虎狩」を弾きだして、 心拍メトロノームが右肩上がりに上昇ですよ、それこそ。 例えば、もし自分の本籍がチャーザー村だったなら戸惑うし(いや、構わないんですが)、 裁判所でもないのに「勝訴」の紙を持った人がいたら、確実に目線を逸らして小走りする だろうし、スーパーのレジスターのお札入れから舌ビラメが出てこられても困るし、 増してやそれを「では、大きいほうから。1、2、3、4・・・」ってスマイルを添えて渡されても、 ただただ二つ折り財布を恨むしか手立てはないですよ、まったく。 何が言いたいのか、いや、ごもっとも。ついぞこの間、そんなショッカー体験が ございましてですね、そのご報告にと思ったのですが、話せば長くなるので、まあ、 十分長いんですが、この次にさせていただきたく、今回これにてアデュ アデュ。 (そんなにたいそうもったいぶる話しでもありませんが) ※1・・・・いつも荷物に土産の入る若干の余裕のある林家こん平師匠(落語家)の生誕地。 新潟県狩羽郡小国町千谷沢がそれらしいです。 ※2・・・・ワタクシの幼い頃の漫画等に出てきた高級料理の代名詞の代表格。 ※3・・・・生姜ではなく、インターネットやパソコンを超えるのではないかという 憶測を呼んだ発明品。 その実、操縦者の体の動きで操作する立ち乗り電動二輪スクーター。 現在の名称は セグウェイ・ヒューマン・トランスポーター。 |
|