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前々区長・冨井昭博氏
  独占インタビュー

                



オール須磨では須磨区で活躍されている方々をシリーズで取材していきたいと思います。

その第1弾として須磨区長である冨井昭博氏にインタビューをお願い致しました。

とても気さくな方で須磨区に対する思いや今の若者に対する思いなどをお答え頂きました。


※このインタビューは平成15年11月に実施したものです。

冨井氏は平成16年3月に神戸市を退職されています。


■■

冨井 昭博  氏  (とみい あきひろ)
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昭和19年3月神戸市生まれ

昭和39年4月神戸市採用

交通局総務部長、建設局総務部長、

産業振興局参与などを歴任

平成14年4月より須磨区長に就任

平成16年3月 神戸市を定年退職

平成16年5月 須磨海浜水族園 園長に就任


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「感風の街 須磨 須磨には様々な風がある」 (インタビューより抜粋)



Q1. 須磨区についてお聞きします

編集部


冨井区長










編集部

冨井区長






編集部

冨井区長

編集部



冨井区長















編集部



冨井区長




編集部


冨井区長

平成14年に区長に就任されたとお聞きしました。現在、区長は須磨区に対してどのようなイメージをお持ちですか。

私は須磨はとてもバライティーに富んだ街だと思います。
自然環境にも恵まれており様々な文化施設や名所旧跡があって、そして住宅地でもある。
そのような意味から須磨のイメージとして初めて抱いたのは「風」という言葉です。
海の風、山の風、文化の風、心が触れ合う風など、いろんな
風を感じる街というイメージを持ちました。一言で申しますと
「感風の街、須磨」です。
「感風の街、須磨」をもっと多くの所に広めていきたいと思っています。

須磨区で好きな場所、よく行かれる所があれば教えて下さい。

1・2点に絞って挙げますと、まず須磨海岸です。須磨海岸は四季を通じて顔が変わっています。冬は冬で非常にいい顔を持っていると思います。
私は神戸の山の方から通っておりますので特に海岸に立ってぼーっとしていると非常にのびやかな気分になります。
あと一つは板宿の昔の街が好きですね。

板宿にはよく行かれるのですか。

帰りに居酒屋に寄ったりしますよ(笑)

おっしゃられるように須磨区には歴史があり、海などの自然が多く観光地として恵まれていると思います。須磨区が観光面で対外にアピールしたい点を教えて下さい。

これからはインターネットの時代、情報化の時代です。
新しい情報の提供の仕方をうまく活用していかないと宣伝・PRできないと思います。
この点はオール須磨のみなさんにも頑張っていただきたいと思います。
今までは須磨の各名所がスポット的に点在していました。それをこれからは線で結んでいかないといけません。

特に平成17年にNHKの大河ドラマで滝沢秀明君主演の源義経が放映される予定ですので、それに向けて須磨の源平ゆかりの地ですとか観光施設ですとかを須磨区としてもPRしていきたいと考えています。
シーパル須磨などの宿泊施設から観光コースを設け、小型のワゴン車やタクシーなどを活用して点在する観光名所をうまく線で結びつけて観光していただければよいと思います。

実は私たちもオール須磨を通じて源平の戦いなどを取材する機会がありまして、その時は学校で習った歴史の出来事に触れることができ、感激したのを覚えています。

そうですか。一の谷の合戦では鵯越の坂落としの場所が北区・兵庫区の鵯越と須磨区の一の谷の2つの説が有力ですが、神戸で有名な歴史家の田辺先生は前者を主張されています。
なんとか一の谷説を有力なものにしたいものですね(笑)

そうですね。では、神戸市の中で須磨区の担うべき役割、目指している地区像を教えて下さい。

須磨は事業所の少ない区です。ニュータウンを中心としたベッドタウンであり古い街でもあり、生産額も少ない方だと思います。そういったことから産業の振興を図るというよりも住みよいまち、暮らしよいまちづくりが一番大切だと思います。
須磨区は震災で364名の方が亡くなられ被害もひどかったところですのでそういった意味でもういちど住みよいまちを取り戻していきたいとおもいます。住みよい街というのは、住宅があり、暮らし中に心のつながり・心のふれあいがあり須磨に住めば心が癒される、住んでよかったと思ってもらえる、そういうまちづくりを目指しています。
須磨区には歴史ある自治会、婦人会、老人会など多くの団体がいろんな活動をされていますのでそういった活動の中で将来のまちづくりにみなさんの力を貸していただければ、住みよい心のふれあう須磨にできるのではないかと思います。


Q.2 冨井区長ってどんな人?

編集部

冨井区長



編集部

冨井区長







編集部

冨井区長








編集部


冨井区長







ご自身の性格を一言でお願いします。

気短ですよ(笑)
思慮あさく、よく考えずに行動するので失敗することが多いと自分では思っています(笑)

現在、何に興味をお持ちですか。

私は昔から大工仕事が好きなので、時間があればゆっくり本格的に家の改造などしてみたいですね。また年をとると和室は使い勝手が悪くなるので和室を洋室に変えてみたいです。
そして掘りごたつなども作ってみたいです。うまくいくかどうかわかりませんが・・チャレンジしてみたいですね。
他にはゴルフですね。シングルになりたいと思っています。
時間があれば久しぶりにスキーにも行ってみたいですね。

家庭人としてはどのような方ですか。

それは大変、耳の痛い質問ですね(笑)
自分では家庭人としては失格だと思っています。
子供が生まれて小学校を卒業する12年間は秘書課で秘書をしておりました。当時はバブル期で、土日はなく夜も遅く、公的にもさまざまな行事がありましたので時間的余裕がありせんでした。ですので、家庭には迷惑をかけたと反省しております。
これから欠落した部分をサービスして埋めていきたいと思っています。

スキーがとてもお上手だとお聞きしました。
腕前はどれほどですか。

福知山線に近い所に住んでいたのと親戚がいたということもあり神鍋にはよく行きました。高校卒業時には準指導員の免許を取りました。
昔に子供と六甲山へ行ったときは子供に「親父すごいなぁ」と褒められましたけどね。


Q.3 仕事についてお聞きします

編集部


冨井区長

















編集部



冨井区長













編集部

冨井区長

区役所は行政の最前線だと思いますが、実際に市民と接する区の業務の難しさは何ですか。逆に面白さは何ですか。

「ゆりかごから墓場まで」という言葉がありますが、生まれてから亡くなるまで区で住んでおられる方々へのサービスをするということですが、従来から行政としての戸籍・住民登録・税金などの法令に基づいた仕事と、各自治体が独自で行っている仕事の二つに分けられると思います。
まず、前者の法令に基づいた仕事がきっちりとできる区役所でありたい。このような区民に対するサービスができなければ信頼感がでてこないのですから。

あとは、後者の法令に基づいていないサービスですね。例えば活動助成の制度はやってもやらなくてもいい仕事ですが、須磨区ではいろんなところで頑張っておられる団体・活動を支えることによって、それらの活動の幅が広がっていけばいいと思って行っています。
ふたつの仕事をバランスをとってきちんとしていくことが区役所が仕事をする上でのツボだと思います。目立たないところをきちんとしていくことが大事だと思いますね。

以前に「神戸市交通局」や「建設局」にお勤めだったと伺いましたが、これまでされてきた仕事の中で一番印象に残っている仕事を教えてください。

交通局の仕事をサポートする交通局公済会で専務理事をしていた頃に震災にあいました。当時120名ほどの社員がいたのですが、地下鉄・バス関係の仕事をしていましたので、地下鉄・バスが止まってしまうと仕事がなくなってしまいました。
そうなると社員を食べさせていけないので大変悩みました。いろんなところをリストラしたりもしました。
また、管理職すべての奥様宛に手書きで手紙を出しました。もちろんみんなには内緒で送りました。
内容は「厳しい時代だけれどもどうにか頑張ってほしい」という文面です。
まだ復旧の見込みが立っていないときでしたので
その反響は大きく、みんなが頑張ろうと言ってくれました。
その当時のことはとても深く印象に残っています。

仕事とはいえとても辛いご決断ですね・・・

ほんとに当時のことを思い出すと涙がでます・・・
(区長は本当に目頭を熱くしながらおっしゃっておりました)

私たちはその表情から震災当時の大変さと共に区長のお人柄を垣間見たように思います。

Q.4 近頃の若者についてどう思われますか?





編集部


冨井区長











編集部


冨井区長
















編集部




編集部


冨井区長

オール須磨は20歳代が中心となり活動を展開しています。
今回、区長から私たちも含めた現代の若者への思い・メッセージを頂戴したいと下記の質問をしてきました。


区長がお若い頃と近頃の若者では違う点が多いと思います。
今の若者にどのように印象をお持ちでしょうか。

今の人はいろんなことができていろんな分野で個性が発揮できるのでいいのではないでしょうか。私たちのころはあまり個性的な人間は変人だなどと言われていました。体制の中にうまく入り込んでいくことがひとつの生き方でした。
今の若い人は好きなことをいろいろやってみて自分に合ったものを選択できることが許される社会になっています。個人が尊重される社会になってきたのではないでしょうか。
ただ、ハングリー精神というか踏ん張りが少し足りないように思います。今は物が豊かになって親が子供の面倒をみてくれる場合が多いと思います。私たちの頃は親に頼ったりしませんでしたからね。そういう意味では冒険ができなかったとも言えます。

若い人と一緒に仕事をしていて若い人に未熟さを感じるのはどういうところですか。逆に優れているところはありましたか。

昔は個人というよりも組織を大事にして仕事をするというのが伝統として先輩から引き継がれてきました。最近は組織よりも個人を大切に仕事をする、チームワークというよりも個人ひとりひとりの仕事をきちんとすればそれでいいという風潮が感じられます。個人的な見方かもしれませんが・・・。
仕事が終わっても先輩の後について飲みに行き、仕事の話をしたり、昔の話を聞いたりしていましたが、最近は勤務時間が終われば、個々の時間ということですぐに帰ってしまいますね。
みんなで集まって話したり、スポーツしたりする機会も無くなったように思います。
それがいいことなのか悪いことなのかわかりませんが、組織を維持していく上ではそのようなことも必要ではないかと思います。
誰かが失敗したらみんなでカバーしあう、いいことはみんなで喜び合う、そんな慣習がなくなったように思いますね。団結心がだんだん薄らいでいるように思います。

仕事とプライベートをきちんと割り切っているということですね。
それは決して悪いことではないと思いますが。
私たちでよければいつでも誘ってください。喜んでお供いたしますので・・・(笑)

それでは行政側として区民の若者に見てもらいたい、関心を持ってもらいたいところはどこですか。

若い人が行政に頼るようでは、又そういう社会ではだめだと思います。
自主的にみなさんのような活動をしていただいて行政がきっちりと把握し、よい方向へ持っていくお手伝いをするのが行政の仕事だと思います。
どんどん良いと思うことをしてもらい、行政に提案してもらい一緒に行う、そういう時代です。
また、お上がリーダーシップをとって住民を引っ張っていく時代ではないと思います。
自主的な活動を行政が裏方としてどう支えていくか。
こんなおもいしろいことがあるとかこういうことが抜けているとかいろんなところで活動している人たちから忠告してもらう、そして行政と一緒に行うということがこれからは大事だと思います。そういう意味では行政が多様な時代になるではないでしょうか。


Q.5 NPO、ボランティア団体への期待

編集部



冨井区長










編集部



冨井区長


編集部

冨井区長






編集部

最近は行政と住民をつなぐ橋としてNPOなどのボランティア団体が注目されていますが行政がNPOへ期待する社会的役割は何ですか。

おっしゃる通り「行政と住民をつなげる橋」というのが一番だと思います。
最近はいろんな分野でNPOが立ち上がっていますが、まだ軌道に乗せる前の段階だと思います。これから色々な活動の中で淘汰されていくのではないでしょうか。
これから伸びていく所としぼんでいく所があると思いますが
今はNPOの草創期だと思うので、NPOの役割は今決めることではなく、これから活動していくなかでおのずから決まっていくのだと思います。そしてやはり行政ができないところを行って頂きたいと思います。

そうですね。行政が公平性のために手を出せないところはたくさんあると思います。私たちも観光ガイド的なところはそのようなことを意識してやっていきたいと思いますね。

是非、頑張ってください。これからは非営利法人で働いてみたいという若者が増えるのではないでしょうか。

最後にオール須磨事務局へのアドバイスをお願いします。

継続は力なりと言いますが、あまり初めから大風呂敷を広げると力が尽きてしまうので、ひとつひとつ財産を残していくことが大事だと思います。
今後みなさんが20代から30代になられ、時が過ぎてもまた他の誰かが続けていけるような活動を続けていって頂きたいと思います。

本日はお忙しい中、インタビューにお答え頂き誠にありがとうございました。アドバイスなど今後の活動の参考にさせて頂きたいと思います。





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