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※. このインタビューは平成16年に行われたものです。

前・須磨区長佐俣千載氏にインタビューです。

とてもざっくばらんに接していただき、我々、編集部も終始リラックスしてお話しを

伺うことができました。来年放送されるNHK大河ドラマ「義経」に向けた取組みや

これまでのご経験から須磨区の道路事情など須磨区の現状を語って頂きました。




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佐俣 千載  氏  (さまた せんざい)

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昭和23年4月7日生まれ 愛媛県新居浜市出身

昭和46年4月神戸市採用

企画調整局新交通建設室長、建設局西部
建設事務所長を歴任

平成16年4月から平成19年3月まで須磨区長
としてご活躍されました。


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「何の為に生きているかということをしっかりと
自分の気持ちとして持って生きてほしい」
(インタビューより抜粋)




Q1. 須磨区についてお聞きします

編集部


須磨区にこられて佐俣区長の受けた第一印象を教えて下さい。

佐俣区長
区長になる前は「建設局西部建設事務所」の所長で、須磨区と長田区が所管だったので須磨区が初めてというわけではないのですが、第一印象というと「坂の街」だなというイメージを持っています。
昔、朝のドラマで神戸の坂の町のドラマがありましたよね。
その当時、私は学生で(愛媛で育ったのですが)「神戸というのは坂の多い街だな」と思っていました。
須磨区に限らず三宮付近、北野の方にも坂がありますが、ここへ来て須磨も結構、坂があるような感じを受けました。

編集部
須磨区は地域団体の活動が盛んだと思いますがそれについてどう思われますか。

佐俣区長
活発に活動している事例として他の区に先駆けて、婦人会や自治会やその他さまざまな団体が一同に集まって今年3月に「防犯・防火大会宣言」を行ったことが挙げられます。
地域の各団体がみんな一緒になって防犯・防火に取り組もうという活動をするのは須磨が一番最初だと思います。

又、活動が活発かどうかは地域性というよりも、その地域に活動するリーダーがいるかいないかということもありますね。

編集部
なるほど、それは確かにあると思います。
では、来年放送されるNHK大河ドラマ「義経」についてお聞きします。
一の谷の合戦などで須磨が注目を浴びると思いますが、須磨区として取り組まれていることはありますでしょうか。

佐俣区長
須磨区として特別に何かをしているというわけでなく、地域の人たちが活動し易いように、あるいはそれらの活動に支援をするなど、そういう形で進めたいと思っています。
去年から一部、活動助成していますが、須磨浦公園の地域活動で自分たちで案内板を作ったという活動がありましたし、自分たちが須磨の歴史を知って、質問に答えられたり、できれば案内をしたいということから「歴史倶楽部」というものをつくり勉強をしている団体があったり、そういう活動に助成するなど区民がいろんなところで活動し易くすることが取り組みだと言えますね。

また、新聞報道によると市の交通局が史跡めぐりのバスを期間中だけでも走らせたいと考えているようです。
これは須磨区だけではなく神戸市全体の範囲で考えるべきだと思いますが、もし実現すれば有難いことです。

編集部

それは我々としても大いに利用したいですね。
主演はジャニーズの滝沢君がされるそうですが、義経効果により観光客の増加も見込まれると思います。お勧めの観光ルートがあれば教えてください。

佐俣区長

須磨はやはり須磨浦公園、戦の濱近辺、須磨寺が中心だと私は思っています。
でもそれらを歩いて周るとすれば、かなりの距離があるので、先程の神戸市でバスを走らせてもらうのはいいことだと思います。
それと革靴やハイヒールで来られた人が行けるコースと
運動靴を履いて行くコースの両方に対応したいと思いますね。

Q.2 佐俣区長のお人柄にせまってみました

編集部

佐俣区長の座右の銘を教えて下さい。またその理由も教えて下さい。

佐俣区長
私は高尚ではないので特にこれだというものはないです(笑)
本を読んで感動したりもしますが、私自身が何かにこだわって生きる生き方ではないので・・・。
申し訳ないが、こだわりのものは無いです(笑)

編集部 ではそれが「座右の銘」ということですね(笑)
前にお孫さんがいらっしゃるとお聞きしたのですが、お孫さんからは何と呼ばれていますでしょうか。

佐俣区長
まだ、しゃべらないですよ。

編集部 お幾つですか?

佐俣区長
9月で満一歳になりました。
小さい頃から要領がいいのか愛想笑いをするんですよ。抱くとニコッと笑って・・・。
だけど、青森にいるのでめったに会えないのが残念ですね・・・。
でも家の中は孫の写真だらけです。

編集部 そうなんですか。では、区長はご家庭ではどのような方か教えてください。

佐俣区長
どうでしょうね、難しいですね・・・それは家内に聞かないと・・・。
特に今年からは区長になって時間が無くなったのですが、これまでは年一度ぐらいは旅行に行っていました。
家内の不満はいつまでもあるんじゃないですか。満足なんてないと思うので。

編集部 確かにおっしゃる通りかもしれませんね(笑)

佐俣区長
私は家内の食事が大好きで自宅で食べたいのですが、家内は外で食事をしたいようですね。
私は仕事で外食が多いので、自宅がいいのですが、その辺りは違いがありますね(笑)

編集部 お忙しいかとは思いますが、休日はどのように過ごされているのですか。

佐俣区長
今は休日はほとんどないですね。私は北区在住なんですが、そこの自治会の副会長をしているので休みがある日は会報を作ったり、夏祭りのポスター作りをしたり、敬老会の準備をしたりと、いろいろ忙しいので家のことは全然できていないです。普段は園芸が好きなので休みの日は松の手入れをしたり、洋蘭を栽培していますね。
洋蘭は今では100鉢近くあるので台風の時などは大変です。
あと、週に一度は家内と一緒に生協へ買物へいきますね。

編集部 それはコープディズですね(笑)
ご趣味で渓流釣りをされてるともお聞きしましたが、お忙しいのでお時間がとれないのではないですか?

佐俣区長
渓流釣りはアマゴのシーズンが9月いっぱいで、10月に入ると釣れなくなるので今月中に行く予定ですけどね(笑)

Q.3 仕事についてお聞きします

編集部

区長になられる前は神戸市の企画調整局や建設局にお勤めだったとお聞きしました これまでの仕事で一番、印象に残っているエピソードを教えてください。

佐俣区長
私は土木局(今の建設局)に技術職で入庁し、道路の建設をずっとやってきました。そして最後は鉄道だったのですが道路・鉄道という「線」というものづくりをしているので、どれもこれも印象に残っていますね。
その中から1つというのは難しいですが、やはり一番印象に残っているといえば、震災の時だと思います。
その時は、地下鉄海岸線の計画課長として仕事をしていたのですが地震に遭いまして、海岸線を作るどころではなくなり、在来線の復旧の工事がメインとなりました。どのように復旧するのがよいか、初めての経験だったので、地下鉄を持っている都市、札幌から福岡までの10都市の技術屋さんに集まってもらい、議論をしました。
又、議論ばかりではだめなので早く直すことも考えなければなりませんでした。
いろんな人と知り合い、勉強にもなり、一生忘れられない経験となりましたね。

昭和46年に入社し最初の仕事が新神戸トンネルの仕事でした。
新神戸から箕谷までトンネルを抜こうという事業で同じく昭和46年に始まり、入った時からその仕事を始めました。
今でこそ道路が整備されていますが、当時は何もないので現場に辿りつくのが大変でした。ですので泊まりこみで仕事をしていました(笑)

昭和47・48年頃は公害問題が非常に盛んで、排気汚染の関心が高い頃でした。
トンネルからの排気ガスで公害が発生するということで地元住民の方の説得をするのが大変だったことがとても記憶に残っています。
徹夜で話し合うことも少なくなかったです。



-----[ 編 集 部 ・ 余 談 ]-------------------------------
佐俣区長は初めての仕事だった新神戸トンネル工事でトンネルを開通させ、その出入口である箕谷で奥様とお知り合いになられ、現在もその付近にお住まいになられているそうです。
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編集部 須磨寺の智慧の盆、板宿の盆踊り大会などで佐俣区長のお姿をお見かけしました。
その他で興味深い地域活動・関わっている活動などを教えてください。

佐俣区長
興味深いと言えば、先程も出ましたが、須磨区の多くの団体が集まって行っている防犯・防火活動は是非いろんな形で応援をしたいと思っています。
さくら祭りやもみじ祭りなども地域の皆様が一生懸命やっておられることなので、私も参加して楽しませて頂いております。

Q.4 環境問題、地域の活性化についてお聞きします

編集部

私たちオール須磨は16年度の地域提案型活動助成の1テーマとして「環境問題の調査」を計画しております。須磨区の抱える環境問題の現状を教えてください。

佐俣区長
私が道路行政に携わってきた中で認識している問題は、須磨区では道路の問題、中央幹線の問題があります。
無料道路というと、県道神戸〜明石線(天井川の東側の道路)と国道二号線しかないので神戸〜明石線は大変な交通量になっています。有料道路を建設し北へ逃がそうとしていますが、やはり無料道路がメインとなるので渋滞してしまうというのが現状です。
環境基準も、騒音がオーバーしています。
ですから、早く中央幹線を抜いて、須磨多聞線を作って交通を流すようにしなければいけないと思います。

編集部 今後、須磨区が神戸市の中で活性化していくには、どのような取組みが必要だと思われますか。

佐俣区長
産業面では新しい需要を見出してもらうのは、その業界にいらっしゃる方に行っていただくことで、区が前に立ってという話ではありません。市としては事業者の方が何かをしたいということに対して、助成をしたり、資金貸付など、支援できる体制を整えますので、そういう形で頑張っていただきたいです。

住む街としての活性化については、地域の人たちが自分たちでよい街をつくる、そのために区が支援できる部分を支援するというのが基本だと思います。
私は、役所というのは今のように経済が落ち着いてきて成長しなくなった時点では、小さな政府となっていくのが良いと思います。
発展が求められた時代には、それぞれの人が一生懸命働いておりましたので、その分収入も増えていき、税金を払って、みんなの為のことは役所に任せておこうとしていました。

しかしながら、収入が低下してきた今、労働といいますか、良い街をつくる為に、自分たちで活動することにより、体で税金を払うような形になれば、役所は小さくなっていきますので、活性化する部分は活性化し、みんなが住みよい場所になっていくと思います。

Q.5 現代の若者へのメッセージ

編集部

若者へのアドバイス、またはメッセージをお願いいたします。

佐俣区長
私自身がまだまだ若年なのであまり偉そうなことは言えませんが
人として「何の為に生きているか」ということをしっかりと自分の気持ちとして持って生きてほしいです。
人間として生きるのは、自分だけの為だけでなく、みんなで生きていて楽しいなという、集団の中の自分を意識して生きてほしいと思います。自分のために生きるのも大切ですが、社会のために生きていて、社会に生かせてもらっているということを心の中に染み込ませてもらいたいですね。

これは余談になるかもしれませんが、孔子の有名な言葉に「友あり遠方より来たるまた楽しからずや」というのがあります。
自分が遠くに引っ越したり、職場が変わったとしても遠くからでもわざわざ会いにきてくれるような人に私はなりたいし、皆さんにもなって頂きたいと思います。

あと、目的と手段を常に考えながら行動してほしいですね。目的と手段が入れ替わってしまうと違う方向に進んでしまうことがあるので二者を振り返りながら生きて欲しいと思います。

編集部 私たちオール須磨は活動をはじめて今年で2年目となります。今はNPOとしての認定されるためメンバー全員頑張っております。
行政側からオール須磨に対してこうして欲しいなどの要望はありますでしょうか。ありましたらお願い致します。

佐俣区長
やはりこれらの活動をされているのですから、きっちりとこの活動の中で収入を得て活動費くらいは賄えるようになっていただいたほうが良いですし、須磨区にとっても須磨区の宣伝をしてくれる活動は有難いと思っています。
これからもずっと続いてほしいと思っていますし、助成も限りがあるので、早く収入を得ながら頑張って継続して行ってほしいですね。

編集部 ありがとうございます。メンバー全員で協力し今後も頑張っていきたいと思います。
今日はお忙しい中、インタビューにお答え頂き誠にありがとうございました。




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